幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門出演:蜷川幸雄
ポニーキャニオン
発売日 2006-08-18
カリスマ性を持たない多数派の虚しさ 2006-09-08
悲劇なんだと思います。しかし、堤さんのユーモアが舞台全体に良い隙を作ってくれたと思います。それでも後味は「虚しさ」だったかな…。
どの人物も虚しさを抱えているように見えたのです。
印象的なのは高橋洋さん演じた五郎の死でした。自分の憧れの人。この人になりたいと願いながらも、それは叶わない。カリスマを持つ極僅かな人間と持たない多数の人間。その多数派が五郎だったのだと思います。
また、木村佳乃さん演じた桔梗も辛い立場だったと思います。指揮する立場故の冷徹さを持ち続けながら、最期に愛する人へ堪えていた感情を
ぶつける切なさが胸に迫りました。現在、悲恋ドラマなどが人気のようですが、桔梗の話こそが本当の悲恋だったのではないのでしょうか。愛する人に最期まで愛を忘れられてしまったのですから。
役への感想になってしまいましたが、内容全てが面白かったです。思いつきで購入したDVDでしたが、買って損はありません。
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