空中庭園 通常版 |角田光代


空中庭園 通常版空中庭園 通常版
出演:
ポニーキャニオン
発売日 2006-05-26


???京橋家のルールは、何事も包み隠さないこと。しかし、長女マナが誕生のきっかけがラブホテル「野猿」ということまで赤裸々に語られ、マナはとまどう。長男のコウはそのラブホの建築に興味を持ち、言ってみようと不動産屋の女性に案内を頼むが、彼女は父の愛人だった。マナが学校をさぼって援交をしていたり、父にはふたり愛人がいたり、家族には隠し事が多く、そしてルールを作った絵里子にも知られたくない過去があった。
???角田光代の同名小説の映画化。幸せ家族は学芸会のようなもの。仲のいい家族が、それぞれ秘密を抱えつつも、じつはその幸せ家族を守りたいと思う姿もあると映画は語っているよう。思い込みが自分の首を苦しめ、間違うと幸福を見失ってしまう危険をはらんでいることも教えてくれる。決して特別なファミリーの物語ではない、どこの家族にもありうる話なのではと思わせる、現代の家族の姿を切り取ったドラマだ。壊れた主婦を小泉今日子が好演。鈴木杏、ソニン、大楠道代、勝地涼、板尾創路が共演している。(斉藤 香)

豊田監督、ブルージー 2006-09-02
正直、豊田監督の作品は敬遠していました。

何かいたずらにえぐいもの、暗いものを描く人かと思っていました。

でも、青い春を見て、原作よりなにかドラマチックに描き、また切なさのようなものを表現していることに意外さを覚えました。



空中庭園は、映画がやるということで同じようにだんだん興味の出てきた角田光代さんというのも大きな理由で本から読みました。

ブラックではありますが、描き方に非常に凄みのある作品で、映画も見ようと思い、ユーロスペースのレイトショーで見ました。





やはり、青い春で感じたように、豊田監督は原作より何か観客にいい気持ちになってもらおうと思って撮ったような気がします。

例えば、板尾創路演じる夫が最後のバスの中で鈴木杏に対して語るところなど強いメッセージ性が込められていた気もします。



永作博美も原作通りの存在感でした。

役者は全て良かったように思われます。

大楠さん演じる母が子供(小泉今日子演じる主人公の子供時代)と映っている写真のシーンはとてもなんだか悲しい気分になり、涙が出そうに鳴ります。原作にはない場面で、とても美しい場面だと思います。

ラストがとても優しいです。



ただ、登場人物の「テヅカ」やソニン演じる役などが、前から私が豊田監督に抱いていたエグみと重なるような気がしました。テヅカのホテルでのお菓子に対する言葉、エロ本投稿、ソニンの板尾に対する足での大胆な行動などは、現代的過ぎてちょっと抵抗を感じます。こういう要素は作品にいい意味での通俗性みたいなものを与えると思いますが、ちょっとあまりにもむき出しに描かれている感じがして、受け入れづらかった面が惜しまれる気がします。



それでも、とても魅力のある監督、作品で、最近の邦画を見るならこれを勧めたい。






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