群青色のカンバス |赤川 次郎


群青色のカンバス
赤川 次郎
光文社 刊
発売日 1989-09



群青色のカンバス 2006-03-14
今巻の最終的なテーマは晴れがましい気分であり、それをタイトルが象徴している。つまり爽香と明男の仲が少し進展するという目玉がある。当初画家が登場するので、このタイトルが付いているのかな?と思ったがそうではない。それは最後まで読むと分かる。



それにしても、続巻でも見受けられる様に、爽香の行動は大胆かつ奇抜だ。誤解を受けている千田が大勢の人々に取り囲まれて暴行されそうになった時、爽香は見事な機転によって彼を助けるのだ。こういった爽香の大胆さは、例えば次巻の「亜麻色のジャケット」などでも目立つが、それらの行動はけっして私欲のためではない。爽香の他人を想い遣る心故であるが、反面では若さと正義感の暴走とも言える一面も持つ。



スリルと迫力のある一冊だ。


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