若草色のポシェット |赤川 次郎


若草色のポシェット
赤川 次郎
光文社 刊
発売日 1988-09



シリーズの幕開け 2006-03-12
本書の主人公杉原爽香は15歳からスタートし、巻を重ねる毎に年齢も重ねて行き、現在は30代になっている。何歳になるまで付き合う事が出来るのかが楽しみだ。これらをまとめて長編作品とみなしても面白い。それに伴い色々な経験をするが、爽香の事件に対する推理は冴えわたり、河村刑事顔負けである点も傑作だ。



第1巻に相当する本書の最終的なテーマは少々重い。性に関するこの様な形での屈曲に接するには、まだ15歳の爽香には酷なのではないかとも思う。また爽香とセツ子の接点が無ければ物語は先に進まないが、この出会いは少し偶然過ぎた。その様な感想もいだくが、著者独特の軽妙なタッチと大胆な結末の楽しみに比べれば霞んでしまう。



次作以降も大変面白く、全く未読の方には、全巻通しで読む事をおすすめしたい。


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