虹色のヴァイオリン |赤川 次郎


虹色のヴァイオリン虹色のヴァイオリン
赤川 次郎
光文社 刊
発売日 2004-09-10



人生の四季 2006-04-19
爽香は若手秘書付敏腕ビジネスマンとして活躍する傍ら、今巻でも生命の危機に直面する。爽香の兄の充夫は浮気に浮気を、借金に借金を重ね、その肩代わりを爽香に迫る時に、明男の触れられたく無い過去を持ち出して逆手に取る。河島の浮気相手の志乃は一人寂しく去って行く。この物語には順風満帆な人生など無い。最も社会的に価値ある活躍をしている爽香でさえ、上述の様な影を持つ。光と影の両方ならまだ良い。影ばかりの登場人物も多い。



物語は志乃の幼い娘のあかねの救出劇がクライマックスとなるが、大勢の刑事よりも爽香の方が頼りになるというところが面白い。今巻は推理性よりもスリルや愛憎などの方に重点が置かれる。さらに最後は「引き」を作って終わる。まだまだ爽香夫婦は仕事が超多忙で、子供を持つ余裕が無い。爽香がこのプロジェクトを成功させた後には時間的経済的余裕が出来て、子供を持つ事が出来る様になるのだろうか?



多作の著者であるが、非常によく練られた作品だ。


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