枯葉色のノートブック赤川 次郎
光文社 刊
発売日 2005-09-08
具の多いラーメン 2006-04-20
最近のこのシリーズでは、爽香がプロジェクトのチーフとして活躍しているという背景からか、物語の主な舞台が会社の方に移行している。一方では浮気の泥沼劇や殺し屋の登場など、多様な場面が描かれており、今巻もスリリングな展開だ。しかも物語には著者の持ち味である派手さもある。
仕事上のゴタゴタ、借金、浮気、職業観、家庭内問題、それから推理性とスリルなど、この種の推理物語の多くの要素が詰まっており、色々な種類の具の入ったラーメンとでも形容出来る。もちろん麺やスープにも十分な工夫がなされている。推理性に的を絞った同シリーズの「暗黒のスタートライン」とは全く方向性が異なる。
物語の中ではまだまだ問題山積だ。今後の展開が待たれる。
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