カコ |原田知世


カコカコ
原田知世
フォーライフミュージックエンタテインメント
発売日 1994-02-18



名盤です! 2004-11-03
インパクトのあった「Garden」に比べ落ち着いた雰囲気のあるカヴァーアルバムとなっています。このアルバムはもう完全に女優さんがその人気で出しているものではなくなっています。プロデュースは引き続き鈴木慶一氏。選曲は知世さんと二人で決めたそうで、けっこう渋めの選曲ですね。
 ジャケット写真は私も大好きな植田正治さんの作品を使ってます。いい写真ですね。そしてこの写真を採用した知世ちゃんセンスよいなぁ。中を見ると植田さんが撮った知世ちゃんの写真もありますが、ジャケットに自分の写真を使わなかったというのは、人気に頼らずに純粋にボーカリストだという主張でもあるように思えます。
 サウンドは打ち込みやシンセを使いながらもアコースティックな感じに仕上がっていて、この絶妙なバランスがさすが慶一さん、職人って感じがします。
 「Both Side Now」はアコースティックギター、マリンバ、パーカッションのみのアレンジでボーカルが前に出てます。あぁ、唄うまいんだな~、としみじみ思ってしましましたね、オリジナルよりも好きです。間奏のギターソロは徳武博文さんで、相変わらずの徳武節が聴けます。最後の方に出てくるバスドラムが印象的で、恐らくサンプリングの打ち込みだと思うのですがベロシティのつけかたが絶妙です。生よりも生っぽい感じです。 
 「T'en Va Pas」は「悲しみのバイオリン」という映画の劇中歌です。何年も前にジーンズのCMにも使用されてました。知世ちゃん自身も「彼と彼女のソネット」(訳詞 大貫妙子)という邦題で唄っていましたがここではオリジナルのままフランス語で唄ってます。これがまた上手いんです。知らない人が聴いたらフランス人が唄っているんじゃないかと思うくらいに。アレンジはかなり凝ったものになっています。オリジナルのアレンジはわりとフレンチポップスにありがちな大雑把なものなんですが(素朴でいいですけど)、そこはさすが職人、手は抜いてませんね。上質のポップスに仕上がってます。
 このアルバムは「Summer Breeze」とともに彼女のファンでない方にもかなりお勧めです。上質のカヴァーソング集、純粋に洋楽として聴くことが出来ますよ。


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