2000(ミレニアム)ベスト薬師丸ひろ子
東芝EMI
発売日 2000-05-24
どこまでも伸びていく「完全透明」の歌声。 2006-07-10
「コーラス部出身というだけあって、歌わせてみたら意外に上手かった」とは「セーラー服と機関銃」(映画)プロデューサーの評。「癖がなく、独特の透明感がある。こういう歌い方があるんだなと教えられました」とは主題歌を作曲した来生たかおの評である。
レコーディングが始まるまで、誰も彼女の歌を聴いたことがなく、「本当に歌えるのか?!」と心配されていたそうだが、マイクから出てきたのは、どこまでも真っ直ぐに伸びる透明な歌声。スタッフ一同、ほっと胸をなで下ろしたそうである。
…そして実に40歳を過ぎても全く衰えないその美声には驚かされる。単に「可愛らしい声」というよりはずっと「豊かな響き」を持った、真似しようと思ってもちょっと真似のできない声である。
僕が薬師丸ひろ子を知ったのは、水曜グランドロマンの主題歌「語りつぐ愛に」。奇しくも「セーラー服~」同様、来生 姉・弟の書き下ろしである。UFOを見たい、と言う病気の少年を描いた切ないストーリー(回)だったのだが、そのエンディングで流れたのが「語りつぐ愛に」。これで完全にやられてしまい、「かつてのトップ・アイドル」時代を全く知らない、ひと世代下のファンが1人誕生したわけである。
遡って、黄金時代の曲を聴いてみたが、さすがに人気絶頂だっただけあり、どれもなかなかの完成度。リリースされた曲数自体は決して多くないが、大満足のベスト盤である。
このアルバムは、2000年リマスター盤。同時期に発売されたシングル・コレクションの方が、当時のジャケットを完全再現していて、パッケージは魅力的だったのだが、そちらはオリジナル・マスター。「音の良さ」の方を選択し、僕はこれを買ったのだ。
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